結婚という人生の新たな門出に際し、心を込めて選んだ品々を贈ることは、祝福の気持ちを形にする素晴らしい方法です。
特に、贈る品が複数にわたる場合や、相手の好みに合わせて後で選んでもらいたい場合には、結婚祝いの「目録」が重宝されます。
しかし、折角のお祝いの品も、目録の書き方や渡し方に配慮がないと、かえって相手に失礼な印象を与えかねません。
ここでは、結婚祝いの目録を、相手への敬意を込めて丁寧に作成し、スマートに贈るための具体的な方法を、書き方から渡し方まで詳しく解説していきます。
結婚祝いの目録の失礼のない書き方
記載すべき必須項目とその書き方
目録の冒頭には「御祝目録」などのタイトルを中央に記します。
中心となる「品名」は、「〇〇ブランドペアマグカップ」のように具体的に記載します。
品名に続けて「贈る理由」を簡潔に添えると、温かい気持ちが伝わります。
「日付」は和暦または西暦で正確に記載し、最後に贈り主の「名前」(個人または連名)を明記することが必須です。
正しいフォーマットと配置の基本
用紙は白無地や上質な和紙を選びます。
文字はボールペンでなく、毛筆や万年筆で丁寧な楷書で記載することが正式です。
レイアウトは、中央にタイトル、その下に品名、贈る理由、日付、名前の順に配置します。
項目の間隔を均等に開け、文字の大きさや太さを整えることで、洗練された美しい目録が完成します。

目録を渡す際のマナーはどうすればいい?
目録を綺麗に包む方法
目録は作成した用紙のまま渡さず、丁寧に包みます。
品格のある包み方はふくさの使用です。
慶事用の暖色系のふくさに、目録の表書きが見えるように包むのが正式です。
ふくさがない場合は、白無地の封筒や金銀の水引付き祝儀袋でも構いません。
美しく整えた状態で渡すことが、お祝いの気持ちを伝える第一歩です。
相手に失礼なく手渡すタイミングと動作
渡すタイミングは、結婚式当日なら披露宴の開宴前や歓談中など、新郎新婦が落ち着いて話せる時が望ましいでしょう。
渡す際には、必ず両手で、目録の表書きが相手から読める向きにして丁寧に差し出します。
「お二人の新しい門出を心よりお祝い申し上げます」といったお祝いの言葉と共に渡します。
丁寧な手順を踏むことで、祝福の気持ちが深く伝わります。

まとめ
結婚祝いの目録は、贈る側の真心と祝福の気持ちを形にする贈り物です。
品名や贈る理由などの必須項目を正式なフォーマットに則って丁寧に記載し、慶事用のふくさなどに美しく包み、相手が落ち着いているタイミングで両手で丁寧に手渡すことが、相手への敬意を示す上で欠かせません。
これらの細やかな配慮が、二人への心からの祝福を深く伝えることに繋がります。

