景品目録は、結婚式や企業のイベント、退職記念などで贈られる景品や記念品に添えられる正式な書類です。
日本では、贈答文化において品物を丁寧に贈るために、目録が重要な役割を果たします。
目録に書かれた贈り物の品名や贈答の目的を正確に伝えることで、贈り手の気持ちを表現することができます。
この記事では、景品目録の書き方と、マナーについて詳しく解説します。
目録とは何か?
目録は、以下の2つの目的で使用されるものです。
1:収蔵品リストとしての目録
図書館や博物館などで、収蔵品をリスト化して保管するための目録です。
これは、歴史的資料や美術品などを整理するために使用されます。
2:贈り物としての目録
一般的に私たちがよく目にするのは、この「贈り物の目録」です。
結婚式や退職記念、卒業記念などで、贈り物の品名や数量、贈答の日付、贈り主、贈答の目的を記載します。
正式な贈り物には、必ず目録を添えることが基本とされています。
目録は実物の代わりとして贈ることもあり、特に大きな贈り物や持ち運びが難しい品の場合、目録がその代わりを務めます。
例えば、結婚式の二次会でビンゴの景品などとして目録が渡されることが多く見られます。
景品目録の書き方
景品目録を書く際のポイントは、細かいマナーを守りつつ、丁寧に作成することです。
以下は、目録を作成する際の具体的な手順です。
1:目録の用紙を選ぶ
景品目録には、奉書紙という和紙が最も適しています。
奉書紙は、古くから格式のある場で使われており、現在でも正式な書類に使用されることが多いです。
2:折り方
奉書紙を使用する場合、正しい折り方が重要です。
奉書紙は縦に二つ折りにし、さらに三つ折りにします。
この三つ折りにより、右側、中央、左側に区分ができます。
3:内容の記載方法
三つ折りにした奉書紙には、次のような内容を書き込みます。
・右側
表題として「目録」と記載します。
・中央
贈り物の品名とその個数を記載します。
例えば、「一、○○○ 一点」と記載し、続けて「右、結婚記念品として謹呈いたします」といった贈答の目的を明記します。
・左側
贈答の日付(例:令和○年○月○日)、贈り主の名前、宛名を記載します。
贈り主が個人の場合や企業の場合でも、記載内容は変わりません。
景品の場合、受け取る人が不特定多数であれば、宛名は不要です。
目録を渡す際の注意点
目録を贈る際のマナーも重要です。
目録は通常、風呂敷に包んで贈りますが、目録だけを渡す場合と、実際の品物に添えて渡す場合があります。
結婚式の二次会や会社のイベントなどでは、大きな景品を後日配送する形で、まずは目録だけを渡すことも一般的です。
また、目録の文字は手書きで書かれることが理想ですが、パソコンで作成する場合は、毛筆風の書体を選ぶと、より正式な印象を与えます。
まとめ
景品目録は、贈り物を丁寧に、そして正式に伝えるための大切な書類です。
目録の内容には、贈る品名、数量、日付、送り主の名前などを正確に記載し、目録を風呂敷に包んで渡すなどのマナーを守りましょう。
また、奉書紙や毛筆体のフォントを使うことで、より正式で格式高い印象を与えます。
目録を通じて、贈り物に対する感謝の気持ちをしっかりと伝えられるよう、正しい目録の作り方とマナーを身につけておきましょう。